
夏に着物を着られたらまずもって大汗をかかれます。
着物の汗を取るには
洗い張り
という洗い方が一番お勧めではあります。
しかし、この洗い張りは着物を一旦反物に戻して引っ張りながら洗って、干して、
そしてまた縫い合わせて着物に戻すという洗い方です。
この洗い方はかなりのお金がかかります。
そうそうできる洗い方ではありません。
着物の水で丸洗い
そこで、当店では単衣の着物に限り手洗いで水洗いをしています。
特殊な洗剤を入れ たたんだまま洗ていきます。
洗いも押し洗いで決してじゃぶじゃぶ洗ったりしません。
絹は濡れた状態で摩擦が起こると スレが発生します。
決して濡れた状態でこすったりしないようにお願いします。
スレを起こしてもまだ直す方法はあるのでそういった物もご相談ください。
話を洗いに戻します。
水で洗うと糊が落ちるので仕上げに糊と仕上げ材を入れます。
洗った後は遠心脱水機で畳んだそのままの状態で脱水します。
あとは自然乾燥させて仕上げていきます。
着物によってはひずみが出るものもありますので修正しながらの仕上げとなります。
ちりめんはこのような洗いには向いていません。
糸に撚りが掛かってるので水に浸かると更に撚りがきつくなります。
こうなると仕上げも難しく しぼを壊さずに伸ばしていかなくてはならずかなり難しいです。
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