羽織のすれ直し

スレ直し

黒の羽織のすれ直しをさせていただきました。
地元宮津で5月15日に行われる宮津祭でお召しになられる黒の羽織です。
何かをこぼされそこを濡れたおしぼりでこすられたとのことです。

絹は水分を与えてこするとスレが起こります。
これは元々絹糸は細い細い1本の絹を束ねて撚りをかけています。
これを濡らして摩擦を与えると糸がバラバラになって元々の1本に戻り
それが白く見えるのです。

生地自体が白くなっているのではなく細い糸が毛羽立っていることになります。
スレ直しはこの1本になった極細い糸に色を塗って目立たなくする技法です。

気をつけないといけないのは生地に色を塗らずに糸だけに色を入れるということです。
生地に色を入れてしまうと生地の色に色を重ねることになって余計に濃くなってしまいます。

今回は黒色ということで一見黒ならば簡単そうに思えますが
実は一番黒が色が合いません。
黒にも

  • 青黒
  • 赤黒

などがあり。一番困った色なのです。
今回も最初は合いませんでした。

羽織すれ直し  羽織すれ直し

時間をかけて何とか色を戻しました。

羽織すれ直し

お着物になにかこぼされた場合の注意点

喫茶店やご飯屋さんで出るおしぼりは危険です。
 業者のおしぼりは塩素で消毒されており着物の染色を変色させる恐れがあります。

濡れたもので絶対に拭かないようにしましょう。

濡れたタオルでする場合生地の下に置き 上からも濡れたタオルで軽くたたき下のタオルにシミを移す感じで応急処置
 濡らし過ぎるとシミになります。

一番のおすすめは何もせず着物が扱えるクリーニング屋さんに持って行くことです。

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