
ご子息様のご結婚おめでとうございます。
留袖をお召しになられるということで出してみるとカビが・・・・。
これでは着れないとご相談いただきました。
留袖の場合カビが表面についているだけであれば洗えば落ちます。
これが生地まで浸食していたら色剥げになっています。
留袖の場合だいたい 赤くなって色が落ちています。
これは黒であってもいろんな色が混ぜられて黒になっているので
カビによって染色が侵され だいたい青が先にあせます。
なので赤が勝って赤く見えるのです。
こういった着物にしてもパンにしても餅にしてもカビが肉眼で見えるということは
着物なりパン全体にカビは回っていて胞子が部分的に集まって白カビ、黒カビとなって視認できるだけであって
そこだけ取れば済む問題ではありません。
着物の場合は洗わないといけません。
今回洗ってみて カビは落ち 肝心の生地にまで行ってるかどうかでしたが
残念ながら生地までいっていました。
幸いに遠目ではわからず お客様も色補正などは必要ないとおっしゃられていましたので
今回洗って目立たなくなったので結果良かったです。
色補正の場合黒は一番色が合わない難しい色なんです。
普通に黒なら簡単に思えますが 黒は最強に手ごわい相手なのです。
ごまかししかできません。
コメント
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30年前の私と妹が何度か着た振袖紅型の肩から少し下がった辺りの黒地部分にカビと白く剥げた小さい丸が2箇所あります。
両方の肩にも。 離れてみても、白い丸が目立ちます。 どうすればいいでしょうか?
娘にと思っているのですが、、、
森下様お問い合わせありがとうございます。
京都きものお手入れ工房丹後の増田と申します。
ものを見ておりませんのであくまで推測となりますが、
黒地部分ということで白丸は白カビと推測いたします。白カビはクリーニングで取れます。
表面に付いているだけであればこれできれいになりますが
カビが生地の染色を犯していたら変色しています。
多分赤茶系かと、そうであれば洗った後に白丸の分部が赤茶になっています。
そうなると色を刺して修正となりますが 記事にも書いていますが黒ほど色が合わない色はありません。
ごまかし程度となると思います。
遠目に気にならなくなることが最終的なゴールかと思います。
ご覧になりました記事の留袖にしても画像では遠目には気にならないとはいうものの近くで見るとやはり違和感があります。
色を刺してみましたがやはりうまく入りません。
あくまでごまかしという程度です。
画像などお見せくださいますればもうすこし言えることがあるかもしれません。
※メールをアドレスにお送りしたのですが送信エラーで戻ってきました。